塗装工事に入る前に、タイルの修繕を行います。
部分的にタイルを張り替えたり、または浮きが生じている部分は剥離などを防ぐためピンニング工法にてエポキシ樹脂系注入材とステンレスピンを併用して、躯体と仕上げタイル面の接着を行います。
写真は張り替え行程の一部になります。
続いて塗装工程に入ります。
その前に屋根や外壁など家全体を洗浄し、汚れやコケなどをきれいに落とします。
塗装工程に入ります。まずは下塗りから行います。
今回はタイル張りのビル・マンションなどに適した防水性のある塗料を使用します。漏水対策として、タイルを張り替えることなく、既存の意匠性を活かした防水塗膜を形成する塗料です。
■セブンケミカル:セブンSシーラー
続いて中塗り剤です。中塗りは2回行います。
■セブンケミカル:セブンS
上塗りも2回行います。下塗り、中塗りと併せて合計5回の塗り工程で仕上げます。
■セブンケミカル:セブンSトップ
続いて付帯部塗装に入ります。その前に塗装をする部位には必要に応じてケレンを行います。ケレンは汚れやサビ、古い塗膜などを落とすことで表面の凹凸をなくし塗料の密着性を高めたり、つるつるの表面の場合には凹凸をつけて塗料を付きやすくする役割も果たします。どちらの場合も美しい仕上がりのためには大切な工程となります。
雨樋や塩ビパイプは下塗り無しの上塗り2回の仕様になります。ケレンの後上塗り剤を塗布します。
塗料は、塗膜劣化の原因となる物質ラジカルを制御することで高耐候性を実現するラジカル制御型の塗料です。
■関西ペイント:ダイナミックTOPマイルド
同じ塗料を重ねて塗布します。
湿気が籠りやすい軒天は防カビ・防藻系の塗料で仕上げます。
■関西ペイント:セラマイルド
同じ塗料を重ねて塗布します。
上記以外の付帯部は、下塗り+上塗り2回の3回塗りの仕様となります。今回は鉄骨階段で手順をご説明します。
ケレンのあと下塗りから行います。この鉄骨階段のように鉄部の場合はサビ止めの役割となります。
上塗り剤を塗布します。雨樋と同様のラジカル制御型です。
■関西ペイント:ダイナミックTOPマイルド
同じ塗料を重ねて塗布します。
下地面を清掃し塗装に適した状態に整えたあと、プライマーを塗布します。下地を平滑にし上塗り剤との密着性を高めます。
ウレタン主剤を塗布します。ウレタンはリフォーム用防水工事で主流として使われる材料で、ウレタン樹脂を塗布することで平滑で継ぎ目のない防水層を形成し雨水の侵入を防ぎます。
最後に表面を保護するトップコートを塗布します。
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